訪問営業を行う際は、基本となるビジネスマナーをもう一度おさらいしておくことが大切と言えます。なぜなら、訪問営業で先方に不快な思いをさせてしまうと、それ以降話を聞いてもらえなくなる可能性があるからです。
そこでこの記事では、訪問営業の前に身に着けておくべき基本マナーと注意点について詳しく解説していきます。
訪問営業を間近に控えている方は、復習の意味を込めてしっかり確認しておきましょう。
訪問営業の前に覚えておくべきこと・注意点
まずは、訪問営業を成功させるために覚えておくべきことを2つ紹介していきます。
訪問営業は準備8割
訪問営業というのは、準備が8割と言われています。
事前準備をしっかり行っておかないと、「何しに来たの?」と思われてしまう可能性が高くなり、自分だけではなく会社のイメージを落とすことに繋がります。
以下の例のように行える準備はたくさんありますので、先方から好印象を持ってもらうためにも、徹底的に事前準備を行っていきましょう。
- 訪問先企業の概要を調べる
- HPで得られなかった情報を質問リストにまとめる
- 名刺や資料を多めに用意する
- 提案のバリエーションをいくつか用意しておく
遅刻は問題外
訪問営業の際に遅刻してしまった場合、挽回するのはかなり難しく、ほぼ見込みはなくなるといっていいでしょう。プレゼンの内容がどれだけ魅力的でも、「遅刻」という事実が残ってしまっているだけで成約率が大きく下がります。
その理由は、社会人として時間を守るという当たり前のことができていない営業マン(会社)は信用できないと考える方が多いからです。
訪問日当日は、渋滞などのトラブルが発生することを考慮して、早めの行動を意識していきましょう。
前述のように遅刻は社会人としてタブーですが、電車の遅延や災害など自身では避けようがない事故などで遅れる場合は、取引先に事情を丁寧に説明して謝罪することで、理解してもらえる可能性もあります。遅れることが確実になった時点で早急に取引先に連絡するようにしましょう。
訪問営業の基本マナーとは?
では早速、訪問営業の基本マナーについて詳しく解説していきます。
これから紹介するマナーを覚えておかないと、自分が恥をかくだけではなく、会社全体のイメージを落とすことになりますので、しっかりと覚えておいてください。
1. 到着時間のマナー
訪問先への到着時間は、15分前を目安にすると良いでしょう。
遅刻は論外ですが、あまりにも早すぎると相手方を焦らせてしまいます。
15分前に現地に到着し、約束した時間の1~2分ほど前に受付を済ませると丁度良いでしょう。
2. 入館前のマナー
訪問先に入館する際は、
- コート
- マフラー
- 手袋
などを外しておきましょう。
室内で脱ぐのは、ほこりが舞うという理由からマナー違反になります。
傘を持っている場合は、傘立てにしまっておきましょう。
傘立てがない場合は、水滴をしっかりと外で払い、綺麗にしまった上で入館するようにしてください。
この時に、携帯をマナーモードにするのも忘れないようにしましょう。
3. 受付でのマナー
受付に到着したら、
- 会社名
- 名前
- 先方担当者の名前
- 約束時間
を伝えます。
受付の担当者だからと言って油断していると、ネガティブなイメージを持たれやすくなりますので、入館した瞬間から気を引き締めていきましょう。
4. 会議室でのマナー
受付が終わり、会議室に通されたら真っ先に下座に向かいます。
下座というのは、入り口から最も近い席のことを指します。
こう聞くと、「お客さんは上座に座らせるのが常識でしょ?」と思う方もいるでしょう。
確かに、客人は上座に通すのがビジネスマナーですが、自ら率先して上座に向かうことはしないほうがよいでしょう。先方から、「いえいえ、こちらにどうぞ」と言われた場合は、上座に座るようにしましょう。
5. 頂いた名刺の取り扱いマナー
商談や面談を始める前は、名刺交換を行います。
ご存じの方も多いと思いますが、頂いた名刺をすぐにしまうのはマナー違反です。
面談が始まったら、名刺入れの上に頂いた名刺を乗せて、テーブルの左端に置くようにしましょう。
面談相手が複数人いる場合は、一番役職の高い方の名刺を上に重ねるようにしてください。
6. お茶を飲む時のマナー
訪問営業の際に先方からお茶を出された場合、どう対処してよいかわからなくなってしまいますよね。
「飲むタイミングはいつがいいのか」
「飲み干していいのか」
「残すのは失礼にあたる」
など、様々なことが頭を駆け巡るでしょう。
基本的に、お茶を出された場合は、「どうぞ」と言われたタイミング、あるいは面談が落ち着いたタイミングで飲み始めるのがマナーです。
また、どうしても飲めない場合以外は全て飲み切るようにしましょう。
7. 退室のマナー
面談が一通り終了したら、手早く資料などを片付けて、「本日はお忙しいところ、ありがとうございました」と一言お礼を言って退出するようにしましょう。
場合によっては、先方がお見送りをする素振りを見せることがありますが、「こちらで結構です」と辞退するようにしてください。
訪問営業のマナーは座学だけでは身につかない
訪問営業では、先方に失礼のないように振る舞うことが大切です。
初めての訪問で契約に結び付かなくても、好印象を持ってもらうことができれば、少しずつ信頼関係を構築でき、最終的には成約に繋がるでしょう。
ただ、ビジネスマナーをしっかり復習して、万全な状態で訪問営業をしても、成果に繋がらないことがあります。なぜそのようなことが起こるかというと、質の高い営業リストを作成できていない方が多いのではないでしょうか。
訪問営業は数打てばいいということではなく、自社の商品やサービスに興味を持ってくれている企業を厳選しなければなりません。
しかし、「どうすれば質の高い企業を厳選できるのかわからない」という方がほとんどだと思います。
そんな時は、営業リスト作成ツールを活用してみましょう。
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