「リッチスニペットとは何?」「SEO対策との関係は?」などと疑問を抱いている方も多いのではないでしょうか。
検索結果と共に情報を表示させることで、サイトへの興味を高めてくれる効果がある機能なのですが、実は設定をしなければ表示させることはできません。
このページでは、Bowned編集部が以下のことを解説します。
- リッチスニペットとは何か
- リッチスニペットのメリット
- 設定する方法
- 導入の注意点
最後までご覧いただければ、リッチスニペットを理解したうえで、ご自分のサイトに導入することができます。
内容を簡単にまとめると・・・
- リッチスニペットとは検索にタイトルと共に表示される写真や評価などの情報
- リッチスニペットは設定しなければ表示されない
- リッチスニペットは正しく設定しないとペナルティを受ける場合もある
リッチスニペットとは
「リッチスニペット」とは検索にタイトルと共に表示される写真や評価などの情報のことです。
検索機能を使うと、当てはまるサイトが一覧で出てきますが、タイトルの下に数行の情報が表示される場合があります。
表示される情報テキストのことを「スニペット」といい、ユーザーは検索画面を見ただけでページの内容や自分の求める情報との関連性を知ることができます。
このスニペットは、文章テキスト以外のものを表示させることができ、それが「リッチスニペット」です。
「一見することのできるリッチ(豊富)な情報」と思ってくださいね。
下の画像の赤で囲まれた部分が「スニペット」と「リッチスニペット」の部分になります。
ここにはサイトの評価の星と数字、レビューの数などの情報が表示されていますよね。
このサイトを「224人以上が利用して、平均4.8という評価を得ている」ということがわかると同時に、文章から「ネットでも予約ができる」ということがわかります。
あなたがユーザーだとして、自分のニーズを満たしていれば、このサイトをチェックしてみたいと思いませんか?
リッチスニペットを表示させることで
- 表示範囲が広くなり、目に留まりやすくなる
- 画像やレビューが表示されることで、視覚的にインパクトが強くなる
- 情報に興味を持ったユーザーがリンクをクリックする確率が上がる
といったメリットが考えられます。
リッチスニペットを上手く設定することはアクセス数をアップさせるための対策として重要になってきます。
言葉で説明するより、実際に見たほうがわかりやすいので、画像を見ながら種類について確認していきましょう。
Googleがサポートしているリッチスニペットの種類
リッチスニペットと一言でいっても、Googleが表示をサポートしているものは、20種類以上あります。
今後も増える可能性はありますが、以下のとおり、一般的な部分のサポートはほぼ出揃っているといってもいいでしょう。
それぞれの検索結果で、どんなリッチスニペットが表示されるのかご紹介します。
ここでは、リッチスニペットの種類についてそれぞれ詳しく解説していきます。
動画
表示される情報
- 動画のサムネイル
- 公開日
- 引用元
- 再生時間
サムネイルを見れば、どんな内容の動画なのかが分かりやすいですよね。
それに加え、再生時間や動画の新しさなどの情報も、そのときのユーザーの状況に合っているか判断する材料になります。
ニーズに合った魅力を感じる動画を優先的に再生してくれます。
イベント
表示される情報
- イベント名
- 場所
- 期間
- パンくず
サイト内で紹介しているイベントなどの情報を表示します。
いつ、どこで、どんなイベントがあるかが一目で分かるようになるので地域のサイトなど、魅力をアピールすることができますし、ユーザーは素早く情報を得られます。
レシピ
表示される情報
料理の完成画像をみれば、レシピを見て想像するよりも完成を明確にイメージをすることができます。
調理時間やカロリーの情報は、ユーザーに合ったレシピを選ぶ材料になります。
ユーザーは、視覚的にも一番合っていると思ったサイトのリンクを最初にクリックするでしょう。
レビュー
表示される情報
- 価格帯
- レビューの数
- 平均評価
- パンくず
レストランやお出かけスポットの評価を星の数や数字で表します。
また、価格帯も分かれば、自分が求めているお店を効率よく見つけることができ、気になるスポットのサイトを積極的に閲覧してもらうことができます。
ここまでは実際に表示されることが多いので、見たことがある方も多いのではないでしょうか。
以下は各業界関係の方が主に使用するリッチスニペットですが、こういったものに利用が可能です。
音楽
表示される情報
- サムネイル
- リリース日
- アーティスト名
- 作詞作曲
- 楽曲の時間
- 概要など
気になった曲を見つけたときに、サムネイルがあると実際に購入する際に探しやすくなります。
また、アーティストなどの情報から、他の関連楽曲にも興味を持ってもらえることもあります。
会社と組織
表示される情報
- 会社概要
- 電話番号などの連絡先
- アクセスマップ
通常はサイト上から情報を引き出して利用しますが、検索結果上で会社の概要と連絡先が分かれば、サイトを通さずに直接連絡することも可能になります。
緊急対応や問い合わせるのが一般的な業種に特に有効です。
商品
表示される情報
- 商品画像
- レビューの数
- 平均評価
- 価格
画像があることでイメージが掴みやすく、評価やレビューがあるものは「どれだけの人が利用しているか」という指針にもなりますので、商品を選ぶ際に役立ちます。
また、価格が表示されている場合、最安値を探す手助けにもなります。
人物
表示される情報
- パンくず
- 職業
- プロフィール
知りたいと思ったときに一般的な情報が一目で分かれば、さらに興味をもつきっかけにもなります。
サイト内のレビューを書いた人物の詳細を表示することができます。
このように種類はたくさんありますので、サイトにあったリッチスニペットが見つかるのではないでしょうか?
この表示をうまく利用して、サイトのアクセス数をアップさせましょう。
リッチスニペットの作成方法
構成化データにマークアップをすることで、リッチスニペットを検索画面に表示することができます。
簡単にいえばHTML上にリッチスニペットに当たる情報を認識させる「言葉」を設定するということです。
「これがこのサイトの要」という情報を設定しておくことで、検索エンジンがより正確に情報を認識し、スニペットに表示をしてくれるようになるというわけです。
構造化データマークアップ導入の手順は以下のようになります。
【手順】
- 作成したいリッチスニペットがGoogleのガイドラインで対応していること確認する。
- 構成化データのサンプルを参考に値を合ったものに変更する。
- Googleのテストツールを使用し、チェックする。
- サイトのHTMLへ書き加える。
この作業には多少の知識が必要になりますが、基本的には今あるHTMLに書き加えるだけですので、あまり難しく考える必要はありません。
構成化データのサンプルなどもありますので、自分の表示したいスニペットに合ったものを見つけ、参考にすると良いでしょう。
まず最初にGoogleのガイドラインに目を通しておくと、理解が進みやすいですよ。
リッチスニペットの注意点
ここまで、リッチスニペットを設定・導入するメリットを解説してきましたが、注意すべき点ももちろんあります。
流入数を増やすために設定するものですが、間違った使い方をしてしまうと、Googleから警告を受け、表示順位を今より下げられてしまうこともあるので注意しましょう。
必ずしもリッチスニペットは表示されない
きちんとマークアップの設定をしても、毎回リッチスニペットが表示されるとは限りません。
例えば、コンテンツとマークアップされた内容が、検索したキーワードと関連が低いと判断される場合は表示されないこともあります。
また、リッチスニペットが表示されるためには、満たすべき条件があります。
【リッチスニペットが表示される主な条件】
正しくマークアップできている
HTMLの入力内容は、非常に細かい文字の配列ですし、サイト上には表示されないためミスに気付きにくい部分です。せっかくマークアップをしても、そのスペルや「,」「.」といった部分が間違っていては意味がありません。
リッチスニペットの品質ガイドラインにそったものであること
なんでもリッチスニペットに設定されてしまうと、ユーザーに誤解を与えることもありますよね。それを防ぐためにもガイドラインが設けられていて、それに従ったものが設定されていなければなりません。
検索キーワードとの関連性
リッチスニペットで目立たせ、サイトに誘導するということが簡単にできないように、検索キーワードと全く関係のないものをリッチスニペットに設定すると表示されないようになっています。
クオリティ
基準を満たした上で、Googleがサイトを「有益なサイト」と判断した場合に、表示されるようになります。ユーザーが求める情報を分かりやすく載せているサイトであることが大切です。
リッチスニペットだけだと十分なSEO対策とは言えない
リッチスニペットを設定することで、クリック率が上がるなど良い効果が現れ、結果として検索上位になるかもしれません。
しかし、Googleの検索結果の順位の決まり方は非常に複雑で、リッチスニペットを設定することで順位が上がるとは限りません。
画像など目立つ情報があることで、サイトを実際に閲覧する人が増える効果は期待できますが、同時にサイト自体の質も、Googleの評価を得られるものにする必要があります。
スパム判定を受ける場合もある
品質に関するガイドラインでは、以下のことを禁止しています。
- 一切表示されない情報のマークアップ
- 関連性がない場合や、誤解を招く可能性のある情報をマークアップ
サイトにレビューがないにも関わらず、レビュー表示用のマークアップを入力したり、外部サイトなど自身が集めた情報以外のものを利用してリッチスニペットを設定するというような行為を指します。
また、レビューは1つの商品に対して設定できることになっているので、いくつかの商品をまとめて集計し作ったレビューを使うこともできません。
このような行為はユーザーにとって有害となりえるので、当てはまる行為が認められる場合は、Googleから警告が届いたり、ペナルティを受けることになります。
そうならないために、リッチスニペットとして表示を検討する部分が、サイトを検索する際のキーワードにどれだけ関連しているか、きちんと把握して決めることをおすすめします。
また、いくら関連性があるものでも、多用しすぎてユーザーを混乱させてしまうような事態は避けることが望ましいでしょう。
まとめ:リッチスニペットとは
リッチスニペットは何かや、設定方法、注意点について解説してきましたが、いかがだったでしょうか。
このページの要約は以下になります。
- リッチスニペットとは、検索結果にタイトルと共に表示される写真や評価などの情報
- リッチスニペットを設定することでウェブサイトへのユーザーの流入の増加を見込める
- リッチスニペットの設定を誤るとGoogleからペナルティを受けることがある
リッチスニペットは、複雑な構成部分に書き加える必要があるので、初めての場合はハードルが高い作業かもしれません。
しかし、検索結果の中で、ユーザーにとって有益な情報が分かりやすくなるので、サイトへのアクセス数を増やしていくことができます。
もちろん、コンテンツの質をあげ、サイト自体の評価を上げていくことも必要になりますが、ユーザーの目に触れる機会を増やすためには、かなり有効な方法といえるでしょう。
HTMLの構築は他の部分でも応用することができ、慣れれば非常に便利ですので、これを機会に理解を深めていくことをおすすめします。
また、思い違いが原因での違反警告や、措置をとられることのないように、Googleのガイドラインを確認し、正しい方法で活用していきましょう。