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「サイトの回遊率とはなに?」「SEO的にどんな意味を持つの?」と回遊率をどのように認識し、活用すれば良いかわからないという人も多いと思います。
実は、回遊率をあげることは、ユーザーの満足度にも関係してくるのです。
この記事では、Bowned編集部が以下のことを解説します。
- サイトの回遊率とは?
- 回遊率が上がることのメリット
- 回遊率の改善方法とは?
このページを読めば、回遊率の重要性や改善方法が理解でき、サイトを成長させるヒントを得ることができます。
目次
サイトの回遊率とは?
サイトの回遊率とは、あなたのサイトに、ユーザーが1度のサイトへの訪問で何ページ訪れたかを表す数値です。
回遊率は、「回遊率は1回の訪問あたりのPV数(PV数/1訪問)」で計算します。
例えばAさんが、このサイト面白い!と思い、最初に訪れたページを含め5ページ回遊してからサイトから離脱した場合、回遊率は5PV/1=5.0になります。
以下で、回遊率に関係する2つの要素を説明していきます。
回遊率を更に向上させようと思った際、戦略を考える際のヒントになるでしょう。
PV(ページビュー)についてもっと詳しく知りたい方は下の記事をご覧ください。
PV(ページビュー)とは?UU(ユニークユーザー)との違いや活用方法を解説回遊率をあげれば、サイト全体の平均セッション時間が長くなる
平均セッション時間は、ユーザーがサイトに訪れている時間のことです。回遊率が上がればそれにともなって平均セッション時間も長くなります。
つまり「回遊率が上がる」ということは、「ユーザーが興味を持ってページをみている時間が長くなる」ということです。
その結果、記事をじっくり読んでくれる確率も高まります。
また、クローラーはユーザーが回遊したリンクを巡回しやすいという性質を持っているので、回遊率をあげるということは、クローラーの巡回を促す効果が期待できるでしょう。
クローラーについてもっと詳しく知りたい方は下の記事をご覧ください。
クローラーとは?その仕組みとクローラビリティを向上させる7つの方法直帰率が下がる=回遊率が上がる
直帰率とは、1 ページしか閲覧されなかったセッション割合の事です。
この直帰率と回遊率は相反する存在で、直帰率が下がれば回遊率は上がります。
例えば、Bさんが検索結果から、あなたのサイトに訪れ、そのページだけ見て、また検索結果に戻ってしまったとします。そうすると、このBさんは「直帰した」ということになります。
しかし、Bさんが内部リンクを辿って回遊した場合、直帰率が下がって回遊率は上がりますよね。
このように、直帰率は、サイトの回遊率と連動しているのです。
直帰率についてもっと詳しく知りたい方は下の記事をご覧ください。
直帰率と離脱率の違い。改善方法とともに解説回遊率が高いことのメリット
では回遊率が上がることによって、何かメリットがあるの?と思うかもしれません。
回遊率上昇に伴うメリットについて、書いていきます。
回遊率が上がることは、PV数の上昇に寄与し、サイト全体の評価を上昇させます。
たくさんのページをみることは、あなたのサイトを覚えてもらう可能性も高めるので、ユーザーをサイトのリピーターにできる確率も高まります。
リピーター、つまりサイトのファンが増えると、同じ商品を紹介するサイトが複数あったとしても、「”あなたのサイト”から商品を買おう!」と、買い物をするの時の検討材料の1つとして、「あなたのサイトに”付加価値”を付けてもらえる」こととなります。
アイドルが、使っている化粧品をSNS等で紹介すると、その商品の売上が上がることは安易に想像できますよね?
先日、著名人であるHさんが、セブンイレブンの「飲むヨーグルトアロエ味」を動画で紹介した際、次の日は、在庫切れになったそうです。飲むヨーグルトは、セブンイレブンだけでも5種類ほどあります。
しかし、「”著名人であるHさん飲んだ”飲むヨーグルトアロエ味。」という付加価値が付いただけで、多くの人が買った。ということです。
このようにサイトのファンが増えることによって、おすすめした商品が十分な価値があると判断される可能性が高まることも見込めます。
このように、回遊率が上がることのメリットはたくさんあるのです。
回遊率の確認方法
それでは、そもそもどうやって自身のサイトの回遊率を確認できるのか?気になるかと思います。ご自身のサイトの回遊率を分析するには、”Googleアナリティクス”を使用します。
「オーディエンス」→「概要」→「ユーザーあたりのセッション数」で確認することができます。
※ユーザーあたりのセッション数=回遊率と捉えてもらって問題ありません。
また先ほど、説明した、「平均セッション時間」「直帰率」もGoogleアナリティクスでしたら、同様に確認することができます。
サイトの回遊率が下がる要因
サイトの回遊率が下がる要因としては、さまざまな点が挙げられます。一般的に回遊率の低下を招くとされているのは、以下の通りです。
コンテンツの品質に問題がある
サイトの回遊率が下がる要因として、まず挙げられるのが「コンテンツの品質の問題」です。
コンテンツのクオリティが低いと、ユーザーのニーズにマッチしにくくなってしまいます。ユーザーのニーズを満たしたコンテンツを発信できていないと、次のアクションを促すことが難しくなるのです。
つまり、特定のページに着地したユーザーが「読みたかった記事に出会えた」「ほかにも関連コンテンツで気になるものがある」と判断しないと、サイト内を次々と閲覧することはありません。
「欲しかった内容ではなかった」「読みにくくストレスを感じる」など、コンテンツに問題があると、ユーザーの離脱を早めてしまい、ユーザーの回遊率を下げることとなります。
サイト内の動線が少ない
回遊率が低い要因の一つが、サイト内の動線が少ないことです。単純にテキストや画像などと用いたコンテンツを公開しているだけでは、サイト全体の回遊率はなかなか高まりません。
ユーザーがサイト全体を巡れるようにするためにも、他のページへの動線を設置したり、CVポイントを設けたりする必要があります。
とはいえ、導線を増やせばよいという問題でもないのが事実です。導線を設置しても、ユーザーから認識されていなければ、回遊率の向上は期待できません。
リンクやボタンは一目でわかるように、装飾を施したり、目立つような配色デザインにしたりすることが重要でしょう。
ユーザビリティに問題がある
ユーザーにとって「使いやすさ」を意味するユーザービリティは、サイトの回遊率において大きな影響を与えます。
サイトの使い勝手や見やすさ、読みやすさは「次のページも読もう」「ほかのページものぞいてみよう」といったユーザーのアクションを促しやすくなります。
「情報が多すぎて見にくい」「どこに何があるか分かりにくく目的の場所に到達しにくい」「サイトのページ読み込みが遅い」など、ユーザーのストレスがかかる部分として、懸念される点はないかを確認することが重要です。
サイトの回遊率の計算方法
サイトの回遊率の計算方法は、以下の通りです。
回遊率=ページビュー数(PV数)÷セッション数
ページビュー数は、サイトに訪れたユーザーがアクセスした際の「閲覧回数」を意味します。また、セッション数は、本ページでも触れている通り、webサイトへの訪問数のことです。
回遊率は、ページビュー数をセッション数で割ることで算出することができます。仮に、1日あたり500セッション、ページビュー数1000であれば、「回遊率=1000÷500」といった計算式になります。
上記の計算の場合は、回遊率は「2%」であることが分かるでしょう。
サイトの回遊率の目安・平均について
サイトの回遊率についてある程度理解ができたものの、「一般的にサイトの回遊率がどの程度なのか」についてはなかなかイメージしにくいでしょう。ここからは、サイトの回遊率における目安や平均について解説します。
目安・平均共に業界によって異なる
結論から言うと、サイトの回遊率における目安や平均は業界によって大きく異なるのが現状です。とはいえ、目指したい回遊率の数値はおよそ60%以上です。
回遊率が60%を下回ってしまうと、サイト内のコンテンツを十分に読んでもらえていない可能性が高まりますし、認知されていないコンテンツも増えてきてしまいます。
また、ユーザービリティやコンテンツの質などに問題があり、そもそもユーザーが集まりにくい構造になっている可能性もあるため、回遊率をもとに問題点を探ることも検討しましょう。
サイトの種類によっても違いが大きい
回遊率は業界だけではなく、サイトの種類によっても大きな違いがあります。たとえば、「ECサイト」「BtoBサイト」「非EC型のコンテンツサイト」「ランディングページ」などが挙げられます。
比較的回遊率が高いサイトの種類としては、「ECサイト」「リテールサイト」「BtoBサイト」などであり、ユーザーがサイト内を積極的にめぐっている傾向にあるのです。
逆に、直帰率が高いサイトの種類は、「ランディングページ」や「辞書サイト」「個人ブログ」などが該当します。回遊率のためにサイトの種類を変えるのは難しいですが、参考程度に把握しておくと対策が見えやすくなるでしょう。
サイトの回遊率を改善する方法
それでは、回遊率を改善する具体的な方法はどんなものなのでしょうか。
ここでは、回遊率を上昇させるうえで効果的な方法について解説します。
1.読みやすい文章構成にする
起承転結がはっきりしていない文章や、仮説からの結論付けがない文章等、話がまとまっていないページはユーザーにとって読みづらい=わかりにくい記事といっていいでしょう。
わかりにくい記事と判断された時点で、ユーザーが離脱してしまう可能性が高いため、回遊率も下がってしまいます。
したがって、回遊率を改善するには自分が読み直してもわかりやすく、読みやすいと感じる文章にすることが重要です。
2.目次を付ける
目次があるかないかだけでも、ページの読みやすさは違ってきます。
ユーザーの中には、自分の求めている情報がどこにあるのか目次で確認する人もいます。そのため、目次がなかった時点で、ページから離脱してしまう人もいるでしょう。
そういったユーザーにもページを読んでもらうために、目次をつけるべきです。
つまり、その分内部リンクが踏まれる確率が上がり、回遊率も上がるのです。
3.大事な点に色を付ける
書き手が重要だと思うところを強調するために色を付けたり、太文字にして目につきやすくする事も、有効な施策です。
ほとんどのユーザーは記事を読み込むことはなく、流し読みをして、目が付く部分を中心にさらっと読みます。
そのため、重要な部分を強調することでユーザーが求めている情報を的確に伝え、まずはユーザーにとって有益であると評価されることが大事です。
有益な情報を得られる記事であれば、文章をしっかり読んでもらうことができ、回遊率改善にもつながるでしょう。
4.適切な文字数
文字数自体が少ないと、どうしても中身が薄くなりがちです。
中身が薄いと、そもそも上位表示されることは厳しいですし、ユーザーから役に立たない内容と判断され、回遊率も下がるでしょう。
そのため、記事を書くときは上位の記事情報量、ユーザーの役にたつ記事を作ることを意識すべきです。
5.関連度の高い内部リンクを貼る
最後は、内部リンクの貼り方です。
もし、ユーザーがサイトの「りんごとは?」というページに訪問してくれたとします。そのページに「りんごの作り方」という関連リンクを貼っていたら、興味を示して踏んでくれるでしょう。
しかし、「焼き芋の作り方」のように、関連性のないリンクが貼ってあったとしても、クリックされないですよね。
そのため、関連度の高い内部リンクを適切な箇所におくことは、回遊率を高める上で非常に大切なのです。
まとめ:サイトの回遊率とは?
この記事では、サイトの回遊率とは何かを解説してきました。
このページのポイントは次のようになります。
- 回遊率の計算方法はPV数/1訪問
- 回遊率をあげることは、ユーザーの満足度に繋がると考えられるため、SEO的にも良い影響があると考えられる
- 回遊率を改善するには、ユーザーにとって便利なサイトを目指すことが一番
ユーザー目線で記事を構成できるのか?ユーザーにわかる文章になっているのか?を常に考え、”他のページも見てみたい!” ”この続きってどうなっているの?”と、思わせるようなサイトにしていきましょう。